「お茶の間オルタナ」と「電磁民芸」が代々木に響く! - 集楽座 Collective Sounds & Cultures

集楽座 Collective Sounds & Cultures

集楽座 SHURAKUZA
渋谷 代々木公園 野外ステージ アースガーデン“秋”内
2026年10月24日(土)25日(日)
支援参加券TICKET

「お茶の間オルタナ」と「電磁民芸」が代々木に響く!

日曜日の集楽座はこの2組に注目

ジャンルも国も世代も飛び越えて、さまざまな音楽や文化が隣り合う「集楽座」。これまでの記事では、その一筋縄ではいかないコンセプトについて紹介してきました。では、それを実際の“音”にするとどうなるのか? 集楽座の世界観を体現しているアーティストとしてぜひ注目してほしいのが、10月25日(日)出演の「安部勇磨(never young beach)」と「ELECTRONICOS FANTASTICOS!」です。
「お茶の間にオルタナティブ」を持っていく安部勇磨。そして、古家電を蘇らせ「電磁民芸」を鳴らすELECTRONICOS FANTASTICOS!。集楽座のオーガナイザーたちのレコメンドとともに、その見どころを紹介します!

安部勇磨:ネバヤンからソロへ!郷愁とカオスが混同する「ブルース民芸」

Recommendation|根木龍一・タカハシコーキ

安部ちゃんは、今回の集楽座の中心とも言える存在です。一番の魅力は、「お茶の間にオルタナティブを持っていける」こと。親しみやすく、どこか懐かしい。でも、やっていることは、「ゆらゆら帝国」からソロへと進んだ坂本慎太郎さんにも通じるようなオルタナティブです。「お前ら行くぞ!」と引っ張るような教義的な感じではなく、すっと日常に入り込む。その独特な距離感が面白い。

「never young beach」は知っていても、ソロの安部勇磨が今どんな音を鳴らしているのか、まだ知らない人は意外と多いはず。今回のバンドセットは、そんな人にこそ観てほしいステージです。 歌謡やフォークの親しみやすさがありながら、その奥には中南米音楽をはじめとする世界の音楽の気配も漂う。その独特な感覚は、あえてジャンルにしてみれば「ブルース民芸」といったところでしょうか!

例えば細野晴臣さんの楽曲などにも言えますが、日本の歌謡曲には、昔からラテンや中南米の音楽が不思議なかたちで入り込み、日本の風土や暮らしの中で独自の歌へと変化してきた歴史がある。安部ちゃんの音楽にも、そんな日本と世界がごちゃっとつながる面白さがあるのではないかと思っています。

そしてもうひとつの注目ポイントが、都会出身ならではの抒情性。都会そのものを自分の故郷として描くような感覚は、「都会のふるさと」を掲げる今回の集楽座ともぴったり重なります。言ってみれば、“ミスター集楽座”。今まさに脂が乗っている安部勇磨を、ぜひ代々木公園でご覧ください!

ELECTRONICOS FANTASTICOS!:メディアアート界でも注目の古家電「電磁民芸」!

Recommendation|遠藤治郎

ニコスは企画の最初から、絶対に集楽座へ呼びたかった存在です。中心人物の和田永は、音楽と美術の領域を横断しながら世界各地で活動を展開。ニコスも世界的なメディアアートの祭典「Ars Electronica」など、国内外のアートシーンで注目を集めてきました。

そんな彼らが鳴らすのは、ブラウン管テレビや扇風機、エアコンなど、役目を終えた電化製品を蘇らせた“電磁楽器”。エアコンは琴に、ブラウン管は大鼓に、そして扇風機で弦を弾くファン線に。その突拍子もない発想が非常に面白いですよね(笑)。ただ、ニコスの面白さは奇抜なアイデアだけではありません。根底にあるのは、かつて日本中のお茶の間を楽しませ、今では廃棄されていく家電をもう一度呼び起こす、いわば「家電の供養」という感覚です。

さらに面白いのが、古い日本製家電が持つ「ローカル」と「インターナショナル」の二面性。日本のメーカーが元気だった時代につくられた極めてローカルなプロダクトでありながら、海を渡り、世界中のお茶の間で使われてきた。すごくローカルなのに、インターナショナル。ニコスは、そんな古家電からもう一度“電気の声”を拾い上げます。そうした活動に呼応して、今では世界中の電子工作やDIYをする人たちが独自の楽器をつくり、新しい文化へと発展している。そうした取り組みを表現するなら、まさに「電磁民芸」と言えるのではないでしょうか。

大量の古家電と独自のシステムを持ち込むニコスは、普通のライブハウスに気軽に呼べるようなプロジェクトではありません。だからこそ、そのスケールも、突拍子もなさも含めて、一つの“祭り”として出現させたい。そんなニコスの魅力を存分に味わえる舞台として、集楽座はうってつけだと思っています。古家電が一斉に鳴り出すフィナーレがどんな景色になるのか、ぜひその目で確かめてください!

2DAY座衆札も絶賛販売中!

“ミスター集楽座”安部勇磨から、大トリの“電磁民芸”ELECTRONICOS FANTASTICOS!へ。この2組をはじめ、土日を通してまだまだ気になるアーティストが集まります!10月24日(土)、25日(日)はぜひ代々木公園へ足をお運びください!